「言葉への思い」
「コミュニケーションの砂漠化」への危惧。
言葉を扱う仕事をしている身の上から、常々感じている言葉に対する軽視風潮についての不安と希望を述べます。
言葉は双方の「心のありよう」を伝える道具
ICT、IoT、AI、SNS…そんな言葉を目にしない日はありません。情報技術の進展により、私たちは簡便な方法で意思伝達が可能になりました。
しかし、伝達手段が簡易になり過ぎた結果、私たちの言語能力は劣化の一途をたどっているように思えます。
「言葉」によって伝えることができる領域は無限といえるのに、その一部の利用にとどまり、特に「感情や情緒の伝達機能」は著しくないがしろにされる傾向にあります。
人間は機械ではなく感情を持つ動物です。「Yes」「No」だけで意思疎通が図れるはずはないのです。また、記号や絵文字が「言葉」の代用をするとも思えません。本来、双方の「心のありよう」を伝える道具として有機的に機能するものであり、それを連ねることで「文章」が生まれ、かつ、それが相互に織りなされることによって人間本来の心の通い合うコミュニケーションが成立するはずなのです。
「言葉と文章のオアシス」になりたい
感情を伝えることのできる「言葉」は、それゆえに意図せず人を傷つける力も持っています。こころの折れやすい現代人は、そのことにナーバスになり過ぎるあまり、抽象的で形式的な方法でコミュニケーションを取るようになってしまったのかもしれません。
しかし、それはとても残念なことです。言葉は人間だけの持つ素晴らしい発明品だからです。人に感動や勇気を与える言葉。真に人をシアワセにする言葉。愛を育む言葉。心を豊かにする言葉。それがどんどん失われ、いたるところで「コミュニケーションの砂漠化」が広がっています。
そんな現代だからこそ、私たちはあなたの「言葉と文章のオアシス」になりたいと思ってます。あなたのコミュニケーション力をバックアップするパートナーとして、末永く私たちをお役立てください。